ホワイトビーチに即応予備船隊の貨物船が寄港


ホワイトビーチに停泊する貨物船ケープホーン。
甲板上にはコンテナなどの物資が並べられている。

 2月5日の昼頃、ホワイトビーチに貨物船ケープホーンが接岸した。6時間に満たない短時間の滞在の後、18時過ぎには出港した。
 翌2月6日の朝には天願桟橋に入港して11時間弱滞在した後、同日中に再び出港し、南側の海域に向かったようだ。

 ケープホーンは、1979年にノルウェーで建造された古い船だ。当初は民間船だったが、1986年に米国運輸省海事局(MARAD)によって購入され、軍用に改装され、RRF(Ready Reserve Force、即応予備船隊)所属となった。
 RRFは、米国運輸省海事局の管理するNDRF(National Defense Reserve Fleet)に含まれる。RRFの船は、平時においては海事局がメンテと管理を担当し、有事には、4日、5日、10日、20日のいずれかの決められた日時で、現役復帰して軍事輸送任務につく。このケープホーンは5日で現役に復帰する船に指定されている。

 MARADが発行している目録によると、ケープホーンは、普段はサンフランシスコに係留されている。
 今回は、UTC(協定世界時)の1月7日にサンフランシスコを出発し、同じくUTCの1月10日にタコマ、1月20日にパールハーバー、1月31日にはグアム島のアプラ港にそれぞれ立ち寄ってホワイトビーチにやってきた。
 ホワイトビーチに接岸したケープホーンの甲板上には、コンテナなどの物資が並べられていた。訓練として動員されて演習で使用する物資を運んできたのだろうか。

(RIMPEACE編集部 星野 潔) (22.2.5 世嘉良 学 撮影)


撮影は2月5日の16時半頃。ケープホーンは左側の海軍桟橋に停泊している。


2022-2-8|HOME|