ホワイトビーチに現れた3隻の大型艦


3月16日18時30分頃のホワイトビーチ。3隻の大型艦が見える。左の海軍桟橋に強襲揚陸艦アメリカと貨物船ケープ・ホーン、沖泊まりをしているのが遠征海上基地ミゲル・キース。


ホワイトビーチの海軍桟橋に停泊する、強襲揚陸艦アメリカ(左)と貨物船ケープ・ホーン(右)。


強襲揚陸艦アメリカの甲板上には、MH60ヘリが3機。アメリカはその後、3月18日にホワイトビーチを出港した。

3月15日から16日にかけて、ホワイトビーチに米海軍の大型艦船が3隻相次いで現れた。

まず、3月15日に強襲揚陸艦アメリカ(AMERICA LHA6)がホワイトビーチの海軍桟橋に接岸した。
強襲揚陸艦アメリカは、2月25日に航空機を満載して佐世保に帰っていたが、その後、3月3日に再び出港し、11日頃には相模湾に出没していた。3月6日から11日にかけて沼津海浜訓練場で行われた、海兵隊と陸上自衛隊の日米合同演習と関連した動きだろう。 2月25日に佐世保に入港した時には甲板上にMV22オスプレイやCH53重ヘリを満載していたが、3月15日にホワイトビーチに接岸したアメリカの甲板上には、MH60汎用ヘリが3機置かれているだけだった。

3月16日には、遠征海上基地ミゲル・キース(MIGUEL KEITH ESB 5)がホワイトビーチの沖合いに停泊し、即応予備船隊の貨物船ケープ・ホーン(CAPE HORN T-AK 5068)が海軍桟橋に接岸した。

ミゲル・キースは、1月29日以来のホワイトビーチへの出没だ。2月3日から7日まで行われた日米合同軍事演習「ノーブル・フュージョン」に参加した後、グアム島のアプラ港に入港していた。


ホワイトビーチの沖に停泊する遠征海上基地ミゲル・キース。ミゲル・キースは3月17日にホワイトビーチを出港した。

他方、ケープ・ホーンは、2月5日にホワイトビーチを出港して6日に天願桟橋に立ち寄った後、2月14日から18日にかけてタイのサッタ・ヒープ港に入港している。その後、2月の終わり頃にフィリピンのスービックに現れ、3月3日から9日にかけて再びサッタ・ヒープに寄港した。
そして3月16日に数時間、天願桟橋に立ち寄った後、ホワイトビーチに入港した。タイでは、2月後半からタイ軍と米軍の合同軍事演習「ハヌマン・ガーディアン2022」が行われている。

この3隻の相次ぐ入港は、東アジア周辺で米軍の大規模な演習が絶え間なく続けられていることを示している。

(RIMPEACE編集部 星野 潔)(2022.3.16 世嘉良 学 撮影)


ホワイトビーチに停泊するケープ・ホーン(手前)。ケープ・ホーンは、3月16日の朝から昼頃にかけて、天願桟橋に立ち寄ってからホワイトビーチにやって来た。


2022-3-18|HOME|