揚陸艦、相次ぎホワイトビーチに寄港



ホワイトビーチの海軍桟橋に接岸したドック型揚陸艦ニューオルリンズ(22.7.23 世嘉良 学 撮影)


7月25日、海軍桟橋に接岸した強襲揚陸艦トリポリ(22.7.25 世嘉良 学 撮影)

7月22日、ドック型揚陸艦ニューオルリンズ(NEW ORLEANS LPD18)がホワイトビーチに寄港し、海軍桟橋に接岸した。
ニューオルリンズは25日に出港したが、同じ日に入れ替わるようにして強襲揚陸艦トリポリ(TRIPOLI LHA 7)がホワイトビーチにやって来て、ニューオルリンズが停泊していた場所に接岸した。

ニューオルリンズは7月20日に母港の佐世保を出港して、ホワイトビーチに立ち寄った。強襲揚陸艦トリポリを中心とする水陸両用即応群(Amphibious Ready Group)の一員としてのパトロール航海を開始したようだ。ホワイトビーチでは、資材の積み込みなどを行った模様だ。

他方、強襲揚陸艦トリポリも7月前半から中旬にかけて佐世保に入港して補給を行っていた。
サンディエゴを母港とするトリポリだが、5月初めに母港を出港して西太平洋、東アジア海域にやって来てから既に3ヶ月近く経った。
この間、佐世保を母港とする強襲揚陸艦アメリカ(AMERICA LHA 6)は、定期的なメンテナンス、修理、アップグレードを行うSRA(Selected Restricted Availability)期間で、基本的には使用できない状態だった。
佐世保を母港とする強襲揚陸艦が使えない期間であっても、米軍は別の強襲揚陸艦を投入して、空母打撃群のみならず水陸両用即応群も西太平洋及び東アジア周辺に常時居続ける態勢を維持し、中国を威嚇、牽制し続けるということなのだろう。
軍事的緊張を高めるこのような行為によって、南西諸島など周辺に暮らす人びと命と生活が危険に曝され続けているのだ。

(RIMPEACE編集部 星野 潔)


7月22日、ニューオルリンズ甲板上で行われた資材の積み込み作業。米軍画像サイトDVIDSより引用
(https://www.dvidshub.net/image/7333480/uss-new-orleans-loads-equipment-july-23-2022)


ホワイトビーチに接岸したトリポリの飛行甲板の様子。F35B、MV22、CH53E、MH60Sが並ぶ(22.7.25 世嘉良 学 撮影)

7月23日(上)と25日(下)のホワイトビーチの車両等集積場。揚陸艦への積み込みを待っているのだろうか。25日にはLAV25装甲車などの姿が見えなくなっている(22.7.23及び7.25 世嘉良 学 撮影)


2022-7-27|HOME|