ステルス戦闘機F-35Bの追加受入へ――工事が続く新田原基地

宮崎県・新田原基地。増設された格納庫(26.8.7 木元 撮影)

新田原基地。3年前は晴天だった(23.12.18 木元 撮影)
3年ぶりに訪れた航空自衛隊新田原基地。
台風13号通過の余波で大気不安定で、この日の飛行訓練はなし。残念ながら空自のステルス戦闘機F-35Bの飛行は見ることができなかった。
F-35Bは25年8月7日に最初の3機、10月28日に2機、26年2月13日に3機が配備され、8機となった。
この他に、第5航空団第305飛行隊と飛行教育航空隊第23飛行隊に戦闘機F-15と練習機T-4が配備されている。航空救難団の新田原救難隊も。
地元自治体の新富町がまとめた7月の飛行データでは、
F-35Bは離陸回数127回、最高騒音115.8db
F-35B以外(戦闘機F-15等)は離陸回数2954回、最高騒音117.5db
これを12倍すると36,972回。大変な騒音である。
2026年7月27日、原告371名で第二次爆音訴訟が提訴されている。
2006年5月1日に決定された「再編実施のための日米のロードマップ」という文書を憶えていらっしゃるだろうか。ライス国務長官、ラムズフェルド国防長官、麻生外務大臣、額賀防衛庁長官が名前を連ねている。
「普天間飛行場の能力を代替することに関連する、航空自衛隊新田原基地及び築城基地の緊急時の使用のための施設整備は、実地調査実施の後、普天間飛行場の返還の前に、必要に応じて、行なわれる」とある。
「緊急時には、12機程度の戦闘機、1機程度の輸送機及び200人程度の軍人を受け入れられる施設が必要であることを日米間で確認」し、駐機場、燃料タンク、弾薬庫、庁舎、倉庫、誘導路の改修が決定された。弾薬庫など一連の施設は2023年3月に完成した。
現在も「F-35B受入施設」など、さまざまな工事が休むことなく進んでいる。
「F-35Bは何処が受け入れるのか」と防衛省に問うと、「現在のところ、新田原基地を考えている」という回答だった。
購入予定の42機がすべて新田原基地に配備されるかどうかはわからないが、種子島の向かいの馬毛島には「いずも」や「かが」の模擬飛行甲板に見立てた訓練施設が作られようとしている。馬毛島に近い、新田原基地は当面重視され続けるだろう。
7月10日には、格納庫新設(鉄筋コンクリート造3階建て一部鉄骨造り平屋建て延べ面積22000m2、という巨大な格納庫の工事の入札公告が、
8月7日には、「ユーティリティー整備電機その他工事」の入札公告が出ていた。
7月には「施設最適化整備工事(技術協力業務対象)」が1億1055万円で契約されている。
基地を一回りして見ると、基地のあちこちに工事を受注した企業のものと思われるプレハブの建物が何棟も建っていた。工事はまだまだ続きそうである。
(木元 茂夫)

新田原基地の正門(26.8.7 木元 撮影)

新田原基地内の工事業者の事務所と思われる建物(26.8.7 木元 撮影)

基地内にならぶクレーン。真ん中は杭打機だろうか(26.8.7 木元 撮影)

新田原基地内の弾薬庫(26.8.7 木元 撮影)
2026-8-29|HOME|