容疑者は嘉手納の空軍特殊部隊所属

またも沖縄で、忌まわしい事件が起こった。事件の詳細については沖縄からの報道をチェックするよりないが、そのもどかしさは誰もが同じだと思う。私たちのサイトにさえ、米軍の駐留に対する怒りの声が寄せられている。やり場のない怒りだ。
星条旗新聞によれば、容疑者は "353rd Special Operations Group on Kadana Air Base" の所属だという。第353特殊作戦グループだ。嘉手納基地のホームページにはテナント部隊として存在が明記されている。
陸軍のグリーンベレー(トリイステーションに駐留)は有名だが、空軍の特殊部隊はそれほどポピュラーではない。陸軍の兵士をパラシュート降下の地点まで運んで、後部のカーゴベイから降ろすという訓練が、この部隊も参加するフィリピンやタイの合同訓練で行われている。「敵地侵入」を主目的とする部隊なのだ。
嘉手納の第353特殊作戦グループは、これらの任務に使用される特殊な輸送機MC130を運用する飛行隊2個と整備部隊などで構成されている。
今回のレイプ事件が、米軍の沖縄駐留に起因することは間違いない。さらにその状況の中で、日本の防衛という安保の表看板とは似ても似つかない、敵地侵攻を主目的とした特殊部隊が沖縄にゴロゴロいるということも、この事件の背景として見ておく必用があろう。(RIMPEACE編集部)


左写真

嘉手納基地に並ぶ特殊戦支援機MC130


事件の反響を伝えた7月2日付けの星条旗新聞沖縄支局長の記事の一節を、あえて原文で掲げておきたい。こういう見方しかできないのだろうか。
Okinawa also remained calm. There were no organized protests Saturday and thousands of Okinawans happily swarmed into Kadena for the annual Americafest open house.

'2001-7-5|HOME|