木更津の米軍オスプレイ・メンテ、仕切り直し 新局面(4)

オスプレイ・メンテには放射性物質管理が必要

2月20日に行われたオスプレイ・メンテ契約説明会で配布された資料には、メンテナンス契約の対象として「デポ・レベルの定期メンテナンスと修理」のほかに、「不定期のメンテナンスと修理」 (In-Service-Repair と Customer Service request)が挙げられていた。

説明会に参加した企業から、「不定期のメンテナンスと修理」について、具体的な説明を求められた。答えの中に、In-Service-Repair の説明があった。
定期メンテナンスの修理対象外の機体やパーツの修理、腐食対策、再作業、飛び込みの修理、部品の製造と並んで「放射性物質の取り扱い」が例示されていた。

オスプレイの定期メンテの契約者に別の機種の整備を任せるとは思えない。ここに例示された作業はすべてオスプレイの修理がらみの作業で、契約者は定期メンテ以外の作業も要求されるというの だ。

オスプレイのメンテ作業のなかに「放射性物質の取り扱い」が含まれている。オスプレイの金属部品のクラックの有無を非破壊検査するために、放射性物質が機体に埋め込まれているのか、 もしくは放射線を使う検査機器の線源として、放射性物質が格納庫の中に保管されているのか?

いずれにせよ、オスプレイ・メンテには放射性物質管理が必要だということだ。
今回の契約をゲットする企業が手配する作業施設には放射性物質が持ち込まれるだろう。今2機目のメンテをしている木更津基地にも放射性物質は持ち込まれている可能性が強い。
でも、木更津で普天間のオスプレイのメンテを行う、と防衛省が木更津市に通告した時に、放射性物質の「ほの字」も口にしていない。

(RIMPEACE編集部 頼 和太郎)


格納庫でメンテ作業中のオスプレイ(2019.2.20 Industry Day 資料より)


2019-3-19|HOME|