中国軍戦闘機と接触し海南島に不時着した米海軍電子偵察機EP3が、再び嘉手納に戻ってきた。2001年4月1日に嘉手納基地を離陸して中国海軍の電子偵察飛行を行っている最中の接触事故だった。機体番号は当時のままで、PR32/156511だ。
機体は返還され、ロシアの大型輸送機が、分解された機体を海南島から嘉手納経由で米本国に輸送した。機体を組み立てなおし、機器を積み込んで再び実稼動機となった。
嘉手納には3月17日夜に到着した。もう一機のEP3(PR33)も嘉手納で実稼動していて、2機態勢になるのか、交代の時期の重なりなのかは未だ不明だ。
台湾の総統選後の「不測の事態」に備えるのと、北朝鮮偵察の2方面に2機で対応する態勢をとった可能性もある。「過去の歴史」を持った機体が、再び中国軍の電子偵察に向かうことは十分考えられる。
(RIMPEACE編集部)