シリーズ・沖縄の基地を視る(10)

嘉手納基地と自衛隊 ホット・スクランブル



嘉手納からスクランブル発進する空自のF4ファントム(05.3.16 撮影)

那覇空港滑走路の夜間工事期間中、スクランブル任務の空自戦闘機F4が那覇基地から嘉手納に移動している。3月16日に、ホンモノのスクランブルがあった。

2機のファントムが、滑走路を逆向きに飛びあがっていった。そして約30分後に戻ってきた。マッハ1で飛んだとして片道15分では、まっすぐ向かっても宮古島くらいまでだ。もちろん防空識別圏はもっとずっと先だ。スクランブル対象機は、防空識別圏の外で方向を変えたのだろう。戻ってきたファントムのミサイルはついたままだった。

スクランブルの指令は、嘉手納に待機しているF4パイロットに那覇基地から伝えられ、連絡が嘉手納の米軍(飛行場管制担当)にいく。米軍の動きは、スクランブル機の発進を邪魔しない、という以上のものではなかった。

(RIMPEACE編集部)


およそ30分後に嘉手納基地に戻ってきた2機のF4


2005-3-22|HOME