シリーズ・沖縄の基地を視る(103)

沖縄米軍の砂漠迷彩車両



キャンプ・ハンセンの正門近くの駐車場に並んだ、砂漠迷彩のハンビー(08.9.7 撮影)

基地の外の路上では見かけることが少ないが、海兵隊基地を始めとする沖縄の米軍基地では、砂漠迷彩の軍用車両を見かけることが ある。一瞬、中東派遣かと身構えるが、通常のジャングル迷彩の車両に比して数が極端に少ないので、別の意味合いかと考え直した。

部隊ごと中東に派遣され、沖縄から車両ごと運ばれるのなら、大部分の車両が砂漠迷彩に塗り替えられるはずだ。今の米軍の中東派遣は、 兵士だけが移動して、現地に置かれた装備を使いまわす形態が主流だ。
となると、沖縄にある砂漠迷彩の車両は、派遣に備えて海兵隊が訓練につかうものであり、砂漠迷彩の効果などを体験するために、訓練場に 近い場所に駐屯する部隊に少しずつ配置されているのではないだろうか。

陸軍のPAC3部隊に配備されている砂漠迷彩の車両も、那覇軍港に陸揚げされた新型装甲車クーガーも、沖縄米軍が訓練によって慣熟して 中東派遣などに備えるためのもの、と言えよう。

(RIMPEACE編集部)


沖縄海兵隊の車両は、基本は濃緑をベースとしたジャングル迷彩だ(08.9.11 撮影、Cフォスター)


国道329号線、キャンプ・ハンセンとシュワブの中間を走る海兵隊の車両(08.9.7 撮影)


'2008-9-21|HOME|