シリーズ・沖縄の基地を視る(122)

嘉手納基地でRC135系3機が同日発進


8月19日8時15分ころ嘉手納基地を離陸したRC135W電子偵察機


同日8時55分ころ嘉手納基地を離陸したRC135U科学情報収集機

嘉手納基地に飛来している3機の大型偵察機が同じ日に、次々と離陸した。
最初に飛んだのはRC135W電子偵察機で、すぐ後にKC135空中給油機が離陸した。長時間にわたる偵察飛行の場合には偵察機に給油機がついて、途中で何回か 空中給油を行う。
19日のRC135Wの飛行時間は9時間半を超えていた。単独では難しい飛行時間だった。

電子偵察機の離陸の40分後に、RC135U科学情報収集機が離陸した。RC135Uは赤外線センサーなどを持つ多方面の情報収集機だ。
こちらは6時間半ほどの飛行で嘉手納に戻ってきた。

この2機の偵察機は、おそらく南シナ海あたりまで展開したと思われる。米軍広報資料によればこの海域にいるジョージ・ワシントン空母戦闘群の訓練中に、電波封止の 実態を調べに、連日のようにこのどちらかの偵察機が空母戦闘群の上空に展開していた可能性がある。

19日午後にはRC135Sミサイル監視機が離陸した。当日、韓国が人工衛星を打ち上げる予定だった。
打ち上げ直前になって延期されたが、RC135Sはこの打ち上げをウォッチしてデータ収集やロケットの落下地点の早期割り出しなどを任務としていたとみられる。
この人工衛星の打ち上げが終わるまでは、RC135Sは嘉手納基地に居続けるのではないか。

(RIMPEACE編集部)


8月19日13時30分ころ嘉手納基地を離陸したRC135Sミサイル監視機


'2009-8-20|HOME|