シリーズ・沖縄の基地を視る(123)

嘉手納弾薬庫からネバダの弾薬庫に爆弾移送


500ポンド爆弾6個一束ごとに、軍事輸送ラベルが1枚貼られている


爆弾本体とラックにそれぞれMK82,LBS 500の表示

天願桟橋に8月22日に接岸した弾薬補給艦キスカに積み込まれた弾薬は、ネバダ州のホーソーン陸軍弾薬庫に送られるものだった。
500ポンド爆弾MK82を6個のまとめているラックごとに、軍事輸送ラベルが1枚、爆弾本体に貼られている。このラベルに書かれている データは以下の通り。

8月13日付けの輸送伝票。
送り主 第18兵站中隊輸送管理部門(18 Logistic Readiness Squadron, Traffic Management Flt)(嘉手納の第18航空団傘下)
全部で204個のうちの83個目。(204×6=1,224 全部で1,224発の爆弾を送ることになる)
重量 3.096ポンド(≒500ポンド×6)
積み出し港(Port of Embarkation) 那覇軍港(実際は天願桟橋で積んでいるが)
積み下ろし港(Port of Debarkation) オークランド港(カリフォルニア州)(コード:3D2)
最終受け取り者 オーソーン陸軍デポ(弾薬デポ、組織コード FY8735)(ネバダ州)
輸送優先度 3(通常輸送、船便)

嘉手納弾薬庫で保管されていた古いMK82爆弾を本国のもっとも広い弾薬庫に送るための動きだった。
嘉手納弾薬庫に生まれた空きスペースに、新しい弾薬が運び込まれる前兆でもある。

(RIMPEACE編集部)


爆弾に貼られた軍事輸送ラベルから読み取れる行き先などのデータ


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