シリーズ・沖縄の基地を視る(126)

辺野古沖で海兵隊が訓練



辺野古沖に現れた揚陸艦デンバー。海兵隊ヘリCH46を飛ばしている


揚陸艦登場に先立ち、辺野古の浜に姿を現したAAV−7水陸両用戦闘車(09.9.28 ヘリ基地反対協議会 撮影)

佐世保から出航した揚陸艦3隻が沖縄・ホワイトビーチに集結したのは9月27日。その翌日の28日から2日間、揚陸艦2隻と海兵隊の ヘリ、ホワイトビーチのLCUなどが辺野古沖で動き回った。
沖縄海兵隊が揚陸艦に乗って展開するオータム・ディプロイメントの初めに行われるSOCEX(特殊作戦能力検証演習)が辺野古沖で 行われたと見られる。

9月28日10時ころ、キャンプ・シュワブの浜に14両のAAV−7水陸両用戦闘車が整列した。この戦闘車両は、昼間は浜から動かな かった。13時ころ辺野古沖に揚陸艦デンバー が現れ、艦後部の飛行甲板から2機のCH46輸送ヘリがタッチアンドゴーと辺野古海域での旋回飛行を行った。

15時ころには揚陸艦トーテュガも辺野古沖に登場。16時にはホワイトビーチの大型揚陸艇LCU1627が軍用車両を積んでデンバー の艦尾から中に入った。
この日の演習は21時ころまで続いたと見られる。その時間まで宜野座村松田ではヘリの低空飛行音が響いていたとのことだ。

翌29日は朝からトーテュガが沖合いにいたが、昼過ぎにはホワイトビーチに引き上げた。
29日夕刻、ホワイトビーチ沖合いにトーテュガが停泊しているのが確認されたが、デンバーとハーパーズ・フェリーはすでに移動していて 見えなかった。

SOCEXの後は海兵隊と海軍兵士の協働演習ブルー・グリーンが行われ、そのあと揚陸艦に分乗した沖縄海兵隊は沖縄近海を離れて、秋季 ディプロイメントに出かけることになる。

(RIMPEACE編集部)


辺野古沖の訓練の前日、ホワイトビーチに停泊する揚陸艦3隻。左からデンバー、ハーパーズ・フェリー、トーテュガ
(09.9.27 世嘉良 学 撮影)


'2009-9-30|HOME|