シリーズ・沖縄の基地を視る(128)

アフガンから嘉手納に海兵隊部隊戻る



アフガン帰りの米兵を乗せたチャーター民間機の貨物ベイの下に集まる海兵隊のトラック

11月1日11時ころ、米軍にチャーターされたワールド・エアのMD11が嘉手納基地に着陸した。目撃者によれば、タラップの下に 制服の出迎えが出たとのこと。
管制塔近くの駐機場にMD11が停止すると、海兵隊のトラックが10台、すぐに機体に近づいた。その後ろには、兵士を乗せるため のバスが8台来た。部隊が沖縄に帰ってきた時の光景だ。

沖縄海兵隊の公式ページ Okinawa Marine に6日付けで、アフガニスタンから海兵隊300人が11月1日に戻って来た、という広報が 載った。その 広報記事によれば、約170人が連隊戦闘チーム3の司令部に、また100人以上がその配下の第2大隊第3連隊に配属された。展開し たのは「ベトナム戦争以来最大のヘリコプター侵攻作戦」が行われたアフガニスタンのヘルマンド県、展開期間は6ヶ月から1年だった。

日米安保条約に基づき沖縄に駐留している兵士300名が、アフガニスタンに直接派遣された。
ちなみに、日米安保条約第6条は「日本国の安全に寄与し、並びに極東における国際の平和及び安全の維持に寄与するため、アメリカ合 衆国は、その陸軍、空軍及び海軍が日本国において施設及び区域を使用することを許される。」である。
アフガニスタンは中東であって極東ではない。

(RIMPEACE編集部)(09.11.1 撮影)

[参考]
Okinawa Marine: OKINAWA, Japan (November 6, 2009) 300 Marines return home safely from Afghanistan


アフガン帰還兵がそれぞれの所属部隊に戻るため、バス8台が用意された


'2009-11-8|HOME|