シリーズ・沖縄の基地を視る(138)

嘉手納に群がる海兵隊機


訓練のあと編隊を組んで戻って来た嘉手納のF15と岩国のFA18(09.12.15 北谷で撮影)


2機編隊で嘉手納に戻って来た岩国のFA18(09.12.16 嘉手納道の駅から撮影)

2006年の米軍再編で、嘉手納基地のF15の訓練が一部本土の各基地に分散されることになった。しかし嘉手納の騒音被害は一向に 減らない。
外来機、特に岩国の海兵隊機が頻繁に嘉手納に飛来し、1週間単位で滞在して嘉手納から訓練に出かけることが、騒音被害が減らない 原因の一つだ。沖縄本島周辺に広大な 訓練空域が広がること、また実弾爆撃ができる射爆場が本島のすぐ近くに多数あることが、嘉手納をベースにする訓練に海兵隊機がひきつ けられる要因となっている。

12月中旬にも、岩国の海兵隊戦闘機部隊が2個飛行隊嘉手納に展開して、連日のように訓練に飛び立っていった。
爆撃訓練のあとは対戦闘機訓練が行われ、嘉手納のF15との合同訓練などが行われた。

12月18日に岩国に引き上げた部隊のうちの2機が、トラブルのためか嘉手納に残り、翌19日にはそのうちの1機がテスト飛行を行っ た。
嘉手納のF15がクリーンな状態で行う超低空の離陸から、滑走路のエンド付近で急上昇する飛行を、増槽2個を下げた海兵隊のFA18 が行っていた。
F15がよく行う飛行だが、海兵隊機も同様なテスト飛行を行っていることがわかった。

(RIMPEACE編集部)



テストフライトで、低い離陸から急上昇する岩国のFA18(09.12.19 嘉手納道の駅から撮影)


2009-12-22|HOME|