シリーズ・沖縄の基地を視る(155)

那覇軍港から海兵隊が演習に向かう




早朝から集結し、高速輸送艦ウェストパック・エクスプレスに乗り込む海兵隊員(10.10.3 読者撮影)

10月3日朝6時頃、海兵隊のバス・軍用トラック、2トントラック(アルミボックスタイプ)が、那覇軍港の国道沿い桟橋に入ってきた。 作業指示する指揮官と海兵隊員が、軍用トラックよりバッグを降ろした。
停泊中のウエストパック・エクスプレスの左舷には、兵員が大勢集結していた。1000人近い兵士が7時頃から乗り込んで、8時前 にはすべて乗船し、ウエストパック・エクスプレスは出港した。

何処に向かったのかは不明だが、装備がザックなどの個人装備と手で運べるようなものだけだったから、車両やコンテナは別送したと 見られる。

10日前の9月23日朝、COMBI-LIFT社の貨物船"COMBI DOCK V"が那覇軍港に入港、6機のCH46ヘリ、タンクローリーや トラック、ハンビーなど100両ほどの車両が23日から24日にかけて貨物船に積み込まれた。

輸送用のタグには最終目的地"FORT MAGSAYSAY"という記載もあった。マニラの北約100キロにある基地だ。大型の装備が先に貨物船で 送られ、兵士はあとから高速船や航空機で現地入りするのが、海兵隊の県外の演習に際してよくとられるパターンだ。

"COMBI DOCK V"は9月25日朝、那覇軍港を出港した。8日間というタイムラグ、重装備と個人装備の仕分けなどから、10月 3日に那覇軍港を出発した海兵隊員と、9月25日に貨物船で同港を出発した装備は、フィリピンの訓練基地でドッキングする可能性が 強い。
(那覇軍港の目撃情報を寄せられた読者の方に感謝します)

(RIMPEACE編集部)



CH46輸送ヘリ6機や多数の海兵隊の車両が、那覇軍港に入ったチャーター貨物船に積み込まれた
(10.9.23 読者撮影)


2010-10-6|HOME|