シリーズ・沖縄の基地を視る(162)

WBに音響測定艦2隻


奥がインペッカブル(T-AGOS 23)、手前がエイブル(T-AGOS 20)(2011.1.14 読者撮影)

沖縄・ホワイトビーチ基地に音響測定艦が2隻寄港している。海軍桟橋にインペッカブル、陸軍桟橋にエイブルが停泊中で、エイブルは 14日に入港したと見られる。インペッカブルは13日から寄港が確認されている。

インペッカブルは低周波アクティブ(LFA)ソナー搭載、エイブルもそのコンパクト版CLFAソナーを搭載している。中周波ソナー よりも遠方の潜水艦を探知できるが、また海洋生物への影響が大きいソナーでもある。

エイブルは1月6日に長期間寄港していた佐世保を出港したばかりだ。インペッカブルは12月末のホワイトビーチ寄港に続いての寄港 だ。
空母カールビンソンが沖縄近海で艦載機の訓練を行ったあとプサンに寄港中だ。今後東シナ海や、場合によっては黄海でも空母戦闘群が 行動をするだろう。それに対抗する中国の潜水艦の動きをキャッチする音響測定艦の補給・休養などのための前進基地として、ホワイト ビーチが使われている。

ホワイトビーチ沖には大型の貨物船ソーダーマンが停泊している。この船は陸軍の物資を積んだまま海上に停泊する事前集積艦として 使われている。時々同盟国の軍港などを回って機関を動かしてウォームアップを行い、緊急時の展開にトラブルが生じないよう備えている。

ホワイトビーチには、同型の事前集積艦がこの目的で時折姿を見せる。

(RIMPEACE編集部)


ホワイトビーチ沖に停泊中の事前集積艦ソーダーマン(2011.1.13 読者撮影)


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