シリーズ・沖縄の基地を視る(179)

日曜日に嘉手納弾薬庫で廃弾処理



嘉手納弾薬庫から吹き上がる、廃弾処理の黒煙(11.12.11 12:20ころ 読者撮影・提供)

12月11日日曜日の午前中から、嘉手納町はもとより宜野湾市内まで爆発音が何度も轟いた。嘉手納基地と道一つ挟んだ嘉手納弾薬庫地区で、廃弾処理が 行われた。

廃弾処理は10時半、11時半、12時20分、13時の4回行われた。それぞれに3回から4回の爆発があったが、有線放送で町から情報が流れたのは 最初の爆発の後だった。
少なくとも前日夕刻までに米軍から嘉手納町に通知があれば、夕方の放送で町民に翌日の爆発音について予告できたはずだ。こんなところにも、米軍が基地周辺 住民の暮らしを軽視していることが出てくる。

弾薬庫のすぐ近くに住んでいる住民が、予告なしの爆発音にどれだけ恐怖を感じるか。それを慮る感性も嘉手納基地の上層部には欠けていると言わざるを得 ない。

(RIMPEACE編集部)

[訂正] 
今回の廃弾処理については、事前に嘉手納町に通告があったことが判明した。
ただし、今年の嘉手納弾薬庫での廃弾処理は9月以来4回あり、第1回は通告が無かった。そのため、自治体などに問い合わせが殺到している。

2011-12-13|HOME|