シリーズ・沖縄の基地を視る(183)

音響測定艦、ホワイトビーチ寄港の意味は?



10月25日にホワイトビーチの陸軍桟橋に寄港した音響測定艦エイブル(T-AGOS 20)(12.10.25 撮影)

20日間ほど佐世保に停泊していた音響測定艦エイブルが23日に佐世保を出て、25日午前中にホワイトビーチに寄港した。
横浜ノースドックに代わって音響測定艦全5隻の準母港の役割を果たしている佐世保を出て、2日後に沖縄の港に入港する意味はなんだろうか?補給、休養のいずれもあてはまらないし、 もし追加の補給があっても、任務航海に出てすぐにホワイトビーチで3日もゴロゴロしているのは不可解なことだ。

ホワイトビーチが前進待機基地として使われているのではないだろうか。中国海軍の活動が活発化している東シナ海に展開するさいに、お目当ての中国潜水艦の出港を衛星で監視しながら 出動時期を待っている、とは考えられないだろうか。

情報収集艦のスービックとホワイトビーチへの寄港は、南シナ海に向けた前進待機基地としてのスービックと、東シナ海に向けたホワイトビーチという役割分担の 存在を示しているのではないか。

(RIMPEACE編集部)


27日夕方、まだ停泊中のエイブル(12.10.27 読者撮影)


2012-10-30|HOME|