シリーズ・沖縄の基地を視る(196)

約束違反の飛行繰り返すオスプレイ


浦添市上空をヘリモードに近い転換モードで飛行するオスプレイ(2013.12.9 17:30:36 撮影)


基地の境界まで20秒、嘉数高台横を飛行するオスプレイ(17:30:58 撮影)

12月9日午後、VMM265所属のオスプレイ2機(機番00,03)が普天間基地を離陸、トラフィックパターンをなぞった後嘉手納基地に向かった。 嘉手納でのアプローチ訓練を繰り返した2機は、嘉手納から離れて普天間基地精密誘導(GCA)着陸経路をたどって、17時半過ぎに7分間隔で1機ずつ 普天間基地に着陸した。

GCA経路は最終着陸ルートが那覇・浦添市上空を低空で飛行し、普天間基地の滑走路06に降りるように引かれている。GCAで降りてくるオスプレイの 飛行モードは半分がヘリモードかそれに近い転換モードだ。 
日米で合意したオスプレイの飛行形態の中に、市街地上空でのヘリモードの原則禁止、そしてできるだけ転換モードで飛行しないというものがある。
9日午後の飛行は、まさにこの合意をないがしろにするものだ。

上掲の写真でも一目瞭然だが、GCAのスロープを下りてくるオスプレイは、ヘリモードに非常に近い転換モードだ。この飛行形態で那覇市、浦添市、 宜野湾市の市街地上空を飛んでいる。

(RIMPEACE編集部)


普天間基地を2機編隊で離陸するオスプレイ(12.9 14:53 撮影)


嘉手納基地へのアプローチを繰り返すオスプレイ(嘉数高台から 16:55 撮影)


2013-12-10| HOME|