シリーズ・沖縄の基地を視る(207)

戦闘機の嘉手納基地帰還経路


F15等の戦闘機が嘉手納基地に戻るときのコース。Kadena Overhead Maneuvers(KADENA AIR BASE INSTRUCTION 13-204) より


普天間基地上空を2機編隊で通過、嘉手納に向かうF15(写真1)


(左)嘉手納基地上空で右回りにブレイクするF15戦闘機の2機編隊(写真2)
(右)嘉手納基地の滑走路(RW/06)に着陸態勢のF15(編隊の一番機)(写真3)

普天間基地の上空は、普天間基地所属機が飛ぶだけではない。嘉手納にぞろぞろいるF15戦闘機が訓練空域から嘉手納に戻るときに、晴天時に飛行するルートが普天間基地の上空を通過する。

戦闘機が南から嘉手納に向かう場合、泡瀬のゴルフ場を目印に、その上空から嘉手納の滑走路に向かう。嘉数高台から普天間基地を見ていると、基地上空を編隊飛行で低く横切って行く戦闘機をよく見かける。大部分が嘉手納のF15だが、嘉手納に外来機が来ている場合も同じコースを飛ぶ。
狭い沖縄本島に航空基地・空港が3つもひしめいているため、それぞれの滑走路に降りる航空機の飛ぶルートは、高度を少し違えただけで錯綜している。空域が重なりあっているのも、基地が多いからだ。

普天間基地を沖縄本島の中で移設しても、空域が重なって、民間航空機・軍用機が多重的に飛ぶことに変わりはない。

(RIMPEACE編集部)(2015.12.17 嘉数高台から撮影)


嘉手納基地にアプローチするため、普天間基地上空を4機編隊で飛ぶF15


嘉手納基地に本国から展開している州空軍のF16も同じ経路で嘉手納に向かう


2015-12-26|HOME|