シリーズ・沖縄の基地を視る(4)

普天間基地のCH53D(04.10.25)


ホバリングを終えて、駐機位置に戻るCH53D (04.10.25 撮影、以下同じ)


滑走路横の草地でホバリングをした後、駐機位置に入る04番機

10月28日に、事故機と同型のCH53D重輸送ヘリ3機が、普天間基地を飛び立ち岩国基地に戻った。事故報告書は技術検証が欠落した不完全なもので、事故原因を特定しきれていない。ともかく早く岩国に戻したい、というねらいが見え見えの動きだ。
上の写真は、直前の25日に普天間基地でチェック飛行を行う04番機。この機体とともに、01,03番が28日に岩国に戻った。残ったのは2機。そのうちの07番機が、ハンガー内で整備中の様子を捉えたのが下の写真だ。カウルが外され、テールローターに動力を伝える部分が露出している。この部分のボルトが外れてローターの制御が不能になったのが原因だ、と事故報告書作成者は推定している。しかし、なぜボルトが落ちたのか、コッターピンは見つかったのかなどの技術的な検証は間に合わず、この報告書には入っていない。

(RIMPEACE編集部)


整備ハンガーの中の07番機。事故機の固定ボルトが抜けた場所の外面が外されている


2004-10-30|HOME