シリーズ・沖縄の基地を視る(44)

音響測定艦が入港したホワイトビーチ


ホワイトビーチの陸軍桟橋に停泊する音響測定艦ロイヤル。後方沖泊りは事前集積艦ダール(2006.6.24 撮影)

6月24日朝、音響測定艦ロイヤル(T−AGOS 22)がホワイトビーチに入港した。
音響測定艦は長いワイヤ状のパッシブソナーを曳いて、潜水艦の動きをキャッチする任務の船だ。この船がホワイトビーチに寄港したということは、活動海域が沖縄近海だったことを意味する。

ロイヤルは2月20日に横浜ノースドックを出港し、4月20日に帰港、5月1日にまた出港している。2ヶ月くらいのパトロールを行い、準母港といえる横浜ノースドックに戻ってくる、というのがこのクラスの行動パターンだ。

今回のホワイトビーチ寄港は、横浜に戻る前の「一休み」なのだろう。ただし、活動海域の近くにホワイトビーチや那覇軍港といった港湾施設があることは、一時的な哨戒期間の延長などにも柔軟に対応できるという利点となる。
音響測定艦がマークする主要な相手が中国海軍の潜水艦、という状況が続く限り、ホワイトビーチや那覇軍港への寄港は繰り返されるだろう。

今、横浜ノースドックは久しぶりに音響測定艦がいない状態が続いている。3ヵ月近く滞在したエフェクティブが出港して一週間以上になる。

(RIMPEACE編集部)


今回の任務航海に出る直前、横浜ノースドックに停泊中のロイヤル(2006.4.28 撮影)


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