シリーズ・沖縄の基地を視る(46)

天願桟橋に2隻、大型艦同時入港



天願桟橋に珍しく2隻の大型艦が並んだ。写真上で左が貨物船ケープ・ヤコブ、右が弾薬補給艦フリント(06.9.13 撮影)

9月11日、天願桟橋にRRFに属する米海軍の貨物船ケープ・ヤコブが停泊していた。桟橋には、青い電源装置のようなものを積んだトラックが数台居た。
その翌翌日の13日、ケープ・ヤコブの他に弾薬補給艦フリントが天願桟橋についていた。赤い旗がマストに掲げてはあったが、弾薬などの積みこみ・積み下ろしの作業はしていなかった。
フリントは、キティーホーク空母戦闘群の弾薬補給を担当し、キティーホークが横須賀に戻る直前に沖縄近海を通過した際、天願桟橋に一時停泊したものと思われる。

11日から13日にかけて、ホワイトビーチ沖合いにも大型の事前集積艦ダールが停泊していた。ダールにはホワイトビーチから何回かランチが通っていたが、13日9時過ぎに出港した。進行方向から推測すると、グアム方面に向かったものと思われる。

天願桟橋の2隻は14日朝には居なくなっていた。3隻とも沖縄直撃コースに入った台風13号を避けるために出港したのだろう。
ただ、フリント以外の2隻は、沖縄に来る前から同じような動きをしていた。ダールは佐世保基地に8月22日入港、9月6日出港。ケープヤコブは佐世保基地に8月23日入港、9月6日出港。ホワイトビーチと天願桟橋は勝連半島の裏表にある、お隣の基地だ。沖縄の隣り合った基地にまたほとんど同時に入って同時に出ている。
現役の事前集積艦と予備部隊のRRFの貨物船の動きがほぼシンクロしているのも興味深いことだ。

(RIMPEACE編集部)


同時期にホワイトビーチ沖に停泊していた事前集積艦ダール。13日に出港した(06.9.13 撮影)


'2006-9-21|HOME|