シリーズ・沖縄の基地を視る(57)

双胴船2隻が並ぶ那覇軍港


那覇軍港に停泊中のウェストパック・エクスプレスとビクトリアス


音響測定艦ビクトリアス(T‐AGOS 19)(07.1.16 撮影)

1月16日、那覇軍港に高速輸送艦ウェストパック・エクスプレスと並んで音響測定艦ビクトリアスが入港していた。
ウェストパック・エクスプレスは1月11日から那覇軍港に入っているのが確認されている。12月末から年明けにかけては、この船は岩国基地に入っていた。
沖縄海兵隊の輸送用のウェストパック・エクスプレスは、06年4月始めまでは那覇軍港に停泊する日数が多かった。その後はやって来てもすぐに出港するケースが大半で、那覇軍港は母港的に使われなくなっていた。
今回は10日間停泊中で、那覇軍港を定係港とする使い方が復活した可能性がある。

音響測定艦ビクトリアスは、昨年9月21日から11月29日までの2ヶ月あまり、短期間の出港を繰り返しながら、横浜ノースドックに停泊していた。船の内部での改修工事とそのチェックのための航海を繰り返していたと見られる。
11月末にノースドックを出てから約7週間ぶりの寄港が那覇軍港だった。音響測定艦は、ミッション継続期間が70日〜90日とみられる。その中間あたりで那覇軍港に寄港した。米軍の潜水艦捜索活動の大きな部分を占める音響測定艦のパトロール海域は横須賀や佐世保より沖縄に近いことを示している。
これまでの音響測定艦の寄港の例に違わず、短い滞在のあとビクトリアスは19日には那覇軍港から姿を消した。

(RIMPEACE編集部)


岩国基地内の港に停泊中のウェストパック・エクスプレス。手前に基地の管制塔が見える(06.12.28 田村順玄撮影)


'2007-1-20|HOME|