シリーズ・沖縄の基地を視る(58)

嘉手納のパトリオット部隊、訓練を繰り返す


嘉手納基地内の丘の上で迎撃用のアンテナを立ち上げているパトリオット部隊(07.1.25 撮影)


嘉手納ロータリーに近い基地の一角に、発射装置や車両などが今も並べられている(07.1.24 撮影)

弾道ミサイルを撃ち落す、というふれこみで米本国からパトリオットPAC3が天願桟橋と那覇軍港から陸揚げされたのは06年10月だった。ミサイル部隊は嘉手納弾薬庫に展開するということだったが、実際は発射筒を含む多数の装備が、嘉手納飛行場の敷地の一部に保管されている。

陸揚げされたのは、弾道ミサイルに対応するPAC3ということだったが、地元紙の報道によれば実際には対航空機ミサイルPAC2が多数を占めているとのことだ。
飛行場の敷地内に保管されている発射筒の一部には訓練用という表示もある。

保管場所では車両やアンテナなどの保守点検がされているが、実際に移動してアンテナを立ち上げるなどの訓練も行われている。
週の初めに保管場所から発射筒やアンテナなどのワンセットが移動し、それらを用いた訓練が嘉手納飛行場内の丘の上で金曜日まで行われていた。

これも嘉手納基地の機能強化であり、周辺住民には負担増でしかない。嘉手納基地の動きをみていると、新鋭戦闘機F22ラプターの一時配備など、負担増ばかりが先行しているのがよくわかる。

(RIMPEACE編集部)


嘉手納基地のフェンスの内側を移動するパトリオットの発射装置(07.1.22 撮影)


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