シリーズ・沖縄の基地を視る(60)

普天間着陸コースの真下は那覇市街地


那覇市街地の上を低く飛んで、普天間基地に着陸する米軍C5ギャラクシー(07.1.21 撮影)


宜野湾市の住宅街をかすめて普天間基地に向かう米軍チャーター輸送機アントノフ(07.1.23 撮影)

冬の沖縄本島は、北よりの風が吹くことが多い。普天間基地の滑走路ではこの場合、北東方向に離着陸することになる。イラクにCH46輸送ヘリを運ぶため、延べ7機の大型輸送機が普天間に下りたときも、北東に伸びる普天間基地の滑走路に向け、基地の南西側からまっすぐに降下してきた。

普天間基地(RUNWAY 06)の計器着陸コースは、那覇市の中心部を縦断する。県庁のほぼ真上を通過している。
航空機は離陸・着陸時の事故発生率が高い。車輪を出した着陸直前の大型機が、高度を下げながら県庁のすぐ近くを通過するなんていう光景は、米軍基地・自衛隊基地を通じてこれまで見たことがなかった。

普天間基地は宜野湾市のど真ん中を占め、住宅地に囲まれているきわめて危険な基地だ。住宅地上空をヘリや戦闘機が飛びまわる危険性は、どんなに強調されても足りないくらいだ。それに加えて、大型機の着陸コースの下になる那覇市街地や浦添市街地への墜落事故の危険性も、普天間基地があるが故の問題として注目すべきだろう。

(RIMPEACE編集部)


普天間基地にまっすぐ着陸するコースは、那覇市街地上空を通る。高度も低い。


'2007-2-4|HOME|