シリーズ・沖縄の基地を視る(62)

「分散訓練」の効果無し、嘉手納のF15


嘉手納町市街地の方に左旋回する嘉手納基地所属のF15戦闘機(07.3.13 撮影)



アフターバーナーに点火して、轟音を上げて滑走を開始するF15(07.3.16 撮影)

嘉手納基地に接し、離着陸コースの真下に位置する沖縄市の調査で、最大騒音平均値が訓練移転期間中もその前後の数字とほとんど変わらないことが、3月15日の沖縄市議会に報告された。

原因について推測すれば、F22戦闘機の配備や海兵隊機が嘉手納で訓練を行ったことなどが考えられる。しかし最大の要因は、米軍の運用が所属機の即応能力を維持することを至上命題として、基地周辺住民への配慮を二の次にするからだ。
本国へ戻るF15の嘉手納基地からの出発を深夜の時間帯にすることなど、その典型だ。

5機が訓練を行った築城基地周辺の爆音は増す。F15の訓練分散は、騒音や事故の危険の分散でしかない。

(RIMPEACE編集部)




F15が近づいてきて頭上を通り過ぎるときには、押しつぶされるような圧迫感がある(07.3.16 撮影)


'2007-3-18|HOME|