シリーズ・沖縄の基地を視る(66)

軍用車両積載船、横浜から那覇へ


前日那覇軍港に入港したアメリカン/ストロング。海兵隊の車両を米西海岸から運んできた。


上部甲板には兵員装甲輸送車や白く塗られたトラックが積まれたままだった(07.3.22 撮影)

3月18日朝、横浜ノースドックを出たバージ・タグの結合船アメリカン/ストロングは、21日午後那覇軍港に入港した。読者の好意で見せていただいた横浜在港時の写真に写っていた、M113らしいキャタピラ駆動の装甲車や、砂漠用に白く塗られた軍用車両などは、そのまま那覇までやってきた。

那覇で下ろしたのは、西海岸ポート・ヒューニーメから積んで来た海兵隊の車両だった。百台ぐらいあっただろうか。
しかし、装甲車や白いトラックなどは下ろさず、23日には居なくなっていた。

装甲車や砂漠などで活動するために白く塗っているトラックは、イラクかアフガニスタンへの補充品だろう。前回はパトリオット部隊の装備を那覇軍港に運びこんだアメリカン/ストロングだが、今回は陸自ホーク部隊の装備を横浜で下ろし、海兵隊の車両多数を那覇軍港で下ろしたあと、中東に向かったと思われる。のろい船だが、本国とアジア・中東を結ぶ軍事輸送に、この間かかわりっぱなしだ。

(RIMPEACE編集部)


夜中まで車両を那覇軍港の埠頭に下ろしていたアメリカン/ストロング(07.3.21 撮影)


'2007-3-24|HOME|