シリーズ・沖縄の基地を視る(70)

天願桟橋に爆発物到着


 天願桟橋に停泊して、弾薬入りコンテナを下ろす貨物船グローバル・パトリオット


天願桟橋付け根の荷捌き場で弾薬庫への出発を待つ弾薬輸送トラック(07.6.21 読者YMさん 撮影)

6月21日夕方、グローバル・パトリオットという貨物船が天願桟橋に停泊しているのが確認された。 積みおろされたコンテナには、オレンジ色のシールが貼ってある。爆発物が中に入っていることを示している。コンテナを 積んだトラックにも火薬輸送中のマークが付いている。

天願桟橋は弾薬の積み込みや積み下ろしに使われる。嘉手納弾薬庫にも近い。
空母機動部隊や揚陸艦隊が使うミサイルや砲弾を動かすとき、また各地の弾薬庫同士での弾薬などの移動が行われるとき、 この桟橋が使われることが多い。
そういう場合には、Military Sealift Command 所属の弾薬補給艦が輸送を担当して、弾薬自体もむき出しであったり、 ミサイル容器に入れて積み下ろしするのが大半だ。

今回のように民間の船がコンテナに格納されたミサイル・弾薬の類を運んでくることはあまり無いのだが、昨年10月に同じような 形態の弾薬輸送が天願桟橋を舞台にして行われている。
MD用のパトリオットミサイルPAC3のミサイル本体が嘉手納弾薬庫に搬入されたとき、奇しくも同じ貨物船グローバル・パトリオット がミサイル入りのコンテナを天願桟橋に下ろしてから那覇軍港に回っている。

昨年10月のパトリオットの搬入時に、最新型のPAC3がそろわずに、その補充に今回米本国から持ってきた、という可能性も 考えられるのではないだろうか。

(RIMPEACE編集部)


'2007-6-21|HOME|