シリーズ・沖縄の基地を視る(75)

キャンプ・シュワブを上空から視る 


辺野古崎に拡がるキャンプ・シュワブの建造物エリア。後方に演習場が控える(07.5.20 撮影) 

辺野古沖上空を南下する機体から見下ろした辺野古崎。岬の先端まで建物が詰まっている。
県発行の「沖縄の米軍基地」によれば、これらの建物群には、司令部、宿舎、倉庫、工場などが含まれる。写真の上で一つ一つ どれが倉庫でどれが兵舎か、ということは指摘できないが、普天間代替飛行場建設を日米政府がたくらむ場所が、建物の密集地 であることはわかる。

飛行場部分にある建物の一部を、南側のキャンプ内に移転する、と07.7.11付け琉球新報が報道した。この場所は、上の写真で 左上の部分で、より辺野古の集落に近い場所だ。ここには、水陸両用装甲車の駐車場などもあり、写真にも浜に通じる泥道が 写っている。

この浜が、沖合いの揚陸艦に向けてキャンプ・シュワブから水陸両用装甲車が海に入る場所だ。そしてまた、沖合いの揚陸艦を 発進した装甲車がキャンプ・シュワブに上陸する場所だ。

キャンプ・シュワブの装備の目玉でもある水陸両用装甲車の置き場が、この移転計画にどのように組み込まれているのか。 飛行場用地になる場所の建物すべてが、簡単に移転場所を見つけられるのか。
辺野古に代替基地を作れば、キャンプ・シュワブの機能も強化されるし、普天間の持つ機能との統合でこの基地は大きく変わることが 予想される。
キャンプ・シュワブの演習場部分の開発が進むのか、他の近隣基地にオーバーフローしていくのか。
シュワブをめぐる再編には、まだまだ隠されていることがたくさんあるのではないか。

(RIMPEACE編集部)



キャンプ・シュワブの浜に上陸する、海兵隊の水陸両用装甲車(07.7.24 世嘉良 学 撮影)


'2007-8-14|HOME|