シリーズ・沖縄の基地を視る(81)

主脚トラブルで緊急着陸一歩手前、嘉手納基地で続く


離陸後、右主脚が引っ込まないまま上昇を続ける、米空軍巨大輸送機C5(07.9.10 撮影)


離陸後主脚が引き込まれず、嘉手納基地上空を周回するF15。左はエスコート機(07.9.13 撮影)

1日に3回などという「ハイペース」ではないが、台風11号が沖縄を直撃する直前の嘉手納基地では、空軍機の緊急着陸もあった。
そして、緊急着陸一歩手前のギア・トラブルも続いて起こった。

9月10日にはジャンボ輸送機C5ギャラクシーで、離陸直後に格納されるべき主脚のうち右主脚が引っ込まなくなった。もしそのまま 引っ込まなければ、離陸したばかりの嘉手納基地に、燃料を捨てた上で緊急着陸する事態だったが、なんとか脚を上げて目的地に向かって 飛行していったようだ。嘉手納基地には戻ってこなかった。

9月13日には4機編隊で離陸したF15の4番機が、やはり主脚が格納できなくなった。僚機が戻ってきて故障機のエスコートをして いた。何回か嘉手納基地上空を旋回したあと、問題が解決したのか通常の着陸を行って無事地上に戻ってきた。

ボンバルディア機の脚トラブルに言及するまでもなく、着陸時の衝撃を吸収すべき主脚のトラブルは、大事故を引き起こしかねない。
爆発物を積んでいるかもしれない軍用輸送機の場合は、特に深刻な問題となる。

(RIMPEACE編集部)


緊急着陸して緊急自動車に囲まれるF15(07.9.11 撮影) 


'2007-9-23|HOME|