シリーズ・沖縄の基地を視る(88)

早朝離陸が繰り返される嘉手納基地



朝6時過ぎに離陸する嘉手納のF15

年代の新しい機体に交換するため、としていたF15の本国への飛行とその未明の離陸が一段落したと思ったら、今度はアラスカでの ノーザン・エッジなどに参加するF15が朝5時過ぎから嘉手納を飛び立った。
5月2日のことで、10機飛んでそのうち予備機が4機戻ってきた。

翌3日にも、今度は6時過ぎにF15が飛んで、予備機が戻ってきた。全部で12機のF15が空中給油機とともにアラスカに向かった。

1996.3.28の日米合同委員会合意によれば、嘉手納基地の航空機の運用時間は6時から22時までだ(地上での活動も含む)。今回の 早朝離陸で、5月3日はかろうじて運用時間の枠内に収まった。それならばなぜ、前日の離陸も枠内に収まるようにフライトプランを 調整できなかったのか? 演習に出かけるために、その都度運用時間を守らなければ、時間制限により航空機騒音を軽減するという日米合同委員会合意の趣旨は 反故となってしまう。
「部隊司令官は、できる限り早く夜間の飛行を終了させるよう最大限の努力を払う」という文言が合同委員会合意に含まれていることを 知らないとは言わさない。
朝6時からでもとてつもなくヤカマシイのに、その制限さえ無視することは許されない。

(RIMPEACE編集部)(写真はすべて 08.5.3 撮影)


F15の飛行を支援するために離陸に向かう空中給油機KC10


'2008-5-8|HOME|