シリーズ・沖縄の基地を視る(18)

ホワイトビーチ・05年7月


7月22日〜25日までホワイトビーチに滞在したミサイル追跡艦オブザベーション・アイランド(05.7.22 撮影)


7月5日に那覇軍港からやってきた陸軍用の高速輸送船スピアヘッド(05.7.5 撮影)

沖縄・ホワイトビーチ基地には、桟橋が2本ある。短いほうが陸軍桟橋で、長い方がメインの海軍桟橋だ。

陸軍桟橋には、陸軍用の高速輸送艦、音響測定艦、小型のタンカーなど多様な船が着く。一方、海軍桟橋は現在拡張工事の最中だが、片側だけは利用できて、揚陸艦など海軍の大型船や、巡洋艦・駆逐艦などの戦闘艦が入港することが多い。原潜は常に海軍桟橋に入る。

佐世保の揚陸艦が、イラクに行くときに海兵隊員を積んだのもホワイトビーチだ。また、韓国の港や日本海に入る米軍艦船が寄港したり、横須賀の艦船が沖縄近海で演習を行うときなどにも、演習の前後に寄港することがある。

グアムに寄港したばかりの空母キティーホークは、西に向かっているようだ。6カ国会議が始まった今、日本海に空母艦隊が入るような「兆発行為」は行いづらいが、会談の進展を見ながら沖縄近海から東シナ海あたりをウロウロすることはありうる。その場合、護衛の駆逐艦などがホワイトビーチに寄ることも考えられる。

(RIMPEACE編集部)


海軍桟橋に入港中の原潜パサデナ。海自掃海艇(668)の後に、潜望鏡などを上げた艦橋が見える(05.7.6 撮影)


2005-7-26|HOME