シリーズ・沖縄の基地を視る(23)

海兵隊の専属港、レッドビーチ


軍用車両や軍事物資が積みおろされたレッドビーチ。普段は無人の施設だ


>海に突き出した突堤に陸揚げされた海兵隊のコンテナ。この突堤に船尾を向けてウェストパック・エクスプレスは接岸する


5、6台ずつコンボイを組んで、レッドビーチを出てキャンプハンセンの第1ゲート方面に向かう海兵隊の車両(05.9.16 撮影)

背後に広大な演習地をかかえるキャンプハンセンの正門からわずかな距離の海岸には、金武湾に面した軍港レッドビーチがある。一見、大きな船着場みたいだが、海兵隊がチャーターしている高速輸送船ウェストパック・エクスプレスも接岸できる。

埠頭の「簡素さ」と比べて、荷揚げした貨物をさばく場所は広い。ここに軍用車両がズラッと並んで積みこみを待ったり、海兵隊基地へ移動する隊列を整えたりする。

普段は無人の施設だが、物資の積み込みや積み下ろしが行われるときだけは、入り口にライフルを携帯した兵士がガードにつく。本土で分散して行われる海兵隊の榴弾砲実射演習の場合は、大型の砲を積みこむので、大型船が接岸できる那覇軍港を使う。もう少し小規模な部隊移動を伴う演習の場合は、このレッドビーチを使って物資と兵士が出入りすることが多い。

(RIMPEACE編集部)


ウェストパック・エクスプレスがレッドビーチに入港するときは、後向きに海に向かって接岸する(03.8.25 撮影)


2005-9-24|HOME