シリーズ・沖縄の基地を視る(26)

P3C、嘉手納に7機。交代でT&G


駐機場に5機並んだP3Cの後方でタッチアンドゴー訓練中のP3C(05.11.18 撮影)


P3の修理ハンガーの前に、もう1機のP3Cがいる(05.11.18 撮影)

9月には2機しかいなかった嘉手納のP3Cが、7機に増えていた。そして交代で嘉手納の2本の滑走路を使ったタッチアンドゴー(T&G)訓練を行っている。

右側の滑走路を使うP3Cは右に旋回、左の滑走路を使うP3Cは左に旋回して、訓練を行う。2機が同時に左右に旋回しているのは、嘉手納でしか見られないP3Cの動きだ。

11月18日は金曜日で、その週の訓練メニューを前日までに消化し終えたF15は飛行せず、P3CやMC130特殊作戦機などが滑走路を占有して訓練をしていた。もしF15が天候などの関係で訓練メニューを残していれば、P3Cの訓練は嘉手納からはじかれる。行き先が普天間になる、という寸法だ。

P3Cの部隊交代はほぼ6ヶ月おきだ。一度に全部のP3Cが交代するのではないが、2ヶ月くらいで機体が全部入れ替わることが多い。
新たに配備された機体の慣熟のために、T&G訓練が増え、周辺自治体の抗議にもかかわらず普天間にまで出張って訓練を繰り返す。

P3Cの訓練飛行に対する宜野湾市の抗議が、この10月から11月にかけて集中し、また6ヶ月前の4月から5月に集中しているのも、P3Cの部隊交代の動きにともなう基地周辺での飛行増が原因ではないだろうか。

(RIMPEACE編集部)


2005-11-21|HOME