シリーズ・沖縄の基地を視る(28)

埠頭工事完了が近い、那覇軍港・ホワイトビーチ


バース改修工事が完了に近づいた那覇軍港。既に完了したバースにはミサイル実験監視艦が停泊中(05.11.14 撮影)


右半分の白いところがホワイトビーチの拡張部分。こちらも完成は近い(05.11.14 撮影)

米軍にとって、台湾海峡などを視野に入れた海軍の活動拠点として、沖縄の軍港は重要だ。
那覇軍港もホワイトビーチも2年越しのバースの工事が完成に近づいている。

那覇軍港は、一番奥の部分のバースを改修していた。工事中は高速輸送船ウェストパック・エクスプレスも定係場所が工事中のため、倉庫に近い場所に停泊いていた。「すべり」に隣接するバースの改修工事がまだ進行中だが、これが終われば、那覇軍港の改修は完成する。
ただ、工事の影響を最も受けていたウェストパック・エクスプレスは、工事以外の原因(機関の故障など)のためか、沖縄や本土の港にしばらく姿をあらわしていない。

ホワイトビーチの拡張工事もまもなく終了する。埠頭の巾が2倍になり、大型の揚陸艦が両サイドに停泊しても、軍事物資の積み下ろしなどがスムーズに運ぶようになる。
7年前にホワイトビーチが開放されたときに、佐世保から揚陸艦が3隻入港していた。海軍岸壁に入ったのはベローウッドとダビュークだったが、2隻にはさまれた埠頭はかなり狭く感じられた。
この拡張工事が完成すれば岸壁に一時保管するスペースも出来て、揚陸艦が2隻入っても海兵隊員と物資を積み込む時間が短縮されるのだろう。基地機能の強化は、こんなところにも現れている。

(RIMPEACE編集部)


拡張前のホワイトビーチ。右がダビューク、左がベローウッド。基地開放日のため、桟橋を市民が歩いている(98.7.5 撮影)


2005-11-29|HOME