シリーズ・沖縄の基地を視る(32)

新「くじら殺し」、那覇軍港に現れる


新型の低周波アクティブソナー搭載の音響測定艦インペッカブルが那覇軍港に寄港した(05.12.15 撮影)

音響測定艦インペッカブル(T-AGOS 23)が那覇軍港に寄港した。強力な低周波アクティブ・ソナーを搭載する艦だ。

音響測定艦は、曳航ソナーで潜水艦の発する音を捉える。米海軍の新型艦4隻が全部極東に集中して、横浜ノースドックには2隻、3隻同時寄港が繰り返されている。

その中でも最も新しいインペッカブルは、横浜ノースドックを11月7日に出港していた。沖縄近海で、おそらく中国の潜水艦の動きを探っていたと見られ、その動きの中で、那覇軍港に寄港したと思われる。
MSCの極東司令部があるノースドックには、音響測定艦が10日単位で寄港することが多いが、那覇軍港には、補給などの目的で立ち寄り、すぐに出港すると予想される。

沖縄海兵隊の移動のために使われている高速輸送船ウェストパック・エクスプレスは、横浜ノースドックから那覇軍港に来たのが12月3日に確認されているが、その後は動かずに、改修が済んだ埠頭にずっと停泊している。

(RIMPEACE編集部)


ウェストパック・エクスプレスは、10日以上那覇軍港の「定位置」に停泊している(05.12.15 撮影)


2005-12-15|HOME