シリーズ・沖縄の基地を視る(33)

那覇軍港と音響測定艦


音響測定艦ビクトリアスが那覇軍港に寄港している(05.12.23 撮影)

今度は那覇軍港に音響測定艦ビクトリアスが寄港した。15日には同インペッカブルが寄港している。

繰り返し音響測定艦が入港しているのは、那覇軍港と横浜ノースドックだ。これらの音響測定艦は、米海軍の指揮下に入る船だが、民間船を米海軍の海上輸送軍(MSC)がチャーターしている。
このMSCの極東司令部が横浜ノースドックにあり、海上任務から戻ってきた音響測定艦は、ノースドックで2週間くらい停泊してから、また出ていく場合が多い。一方、那覇軍港に入る音響測定艦は、数日後には出港する。補給のための寄港と見られる。

横浜ノースドックでこの10月に見られたような、音響測定艦の3隻同時寄港は那覇では見られないが、寄港が何度も繰り返されているのは、この船の任務である潜水艦の捜索が、沖縄近海から東シナ海で行われている証だろう。
嘉手納基地から飛ぶ海軍のEP3電子偵察機による水上艦の情報収集と、音響測定艦による潜水艦情報の収集の対象は、中国海軍の活動する海域と重なっている。

(RIMPEACE編集部)


右がビクトリアス。ウェストパック・エクスプレスは、レッドビーチから那覇軍港の「定位置」に戻ってきた(05.12.23 撮影)


2005-12-26|HOME