シリーズ・沖縄の基地を視る(37)

防空システム搭載車両、那覇軍港に並ぶ



那覇軍港に並んだアベンジャー・システム。6両ずつ5列並んでいた。
一両にスティンガー4発装備のランチャーが2つ載せられている(1.16 撮影)

高機動車(HMMWV)にスティンガーミサイル発射装置を組み合わせた、防空システムのアベンジャーが那覇軍港に並んでいた。
ヘリや低空の航空機の攻撃から部隊を守るための対空ミサイルシステムで、大げさな防空システムを展開することが難しい緊急展開部隊などが使用する。米軍では陸軍、海兵隊、州陸軍が装備する。

那覇軍港に並んでいたのは海兵隊の装備だ。この場所には、船積みを待つ車両などが置かれている。沖縄海兵隊に配備されていたアベンジャーシステムをどこかに運び出す準備とみていいだろう。
ヘリや航空機を運用するのは、ゲリラではなく正規の軍隊を持つ国家だ。イラクやアフガンで米軍が使うものとは思えない。海兵隊の訓練のために搬出するのか、アメリカが言うところの「ならずもの国家」に対する戦争準備のためなのか。いずれにせよ、物騒な装備が平然と並べられている那覇軍港だ。

(RIMPEACE編集部)


2006-1-26|HOME