米軍、沖縄のPAC3ミサイル部隊を岩国、横田に展開(2)

米陸軍パトリオットミサイル部隊、横浜ノースドックに陸揚げ


横浜NDに運び込まれた米陸軍パトリオットミサイル部隊。パトリオットミサイル発射装置、射撃管制装置、電源装置、アンテナマストグループなどの車両が見える。
(10月22日 頼 撮影)


横浜NDに接岸した自動車運搬船グリーン・レイク(10月22日 星野 撮影)


グリーン・レイクが陸揚げした車両。射撃管制装置と見られる車両が2両見える。(10月22日 星野 撮影)


パトリオットミサイルの発射装置(10月22日 頼 撮影)

 米陸軍パトリオットミサイル部隊のミサイル発射システムを構成する車両群は、10月22日に横浜ノースドックに陸揚げされた。

 10月22日の朝、横浜ノースドックに入港した自動車運搬船グリーン・レイクから、パトリオットミサイルの発射装置、射撃管制装置、電源車、アンテナマストグループなどが降ろされ、埠頭上に並べられた。
グリーン・レイクの陰になって、降ろされた車両の総数を把握するのは難しかったが、ミサイル発射装置も、アンテナマストグループの車両も、射撃管制装置を載せた車両も、それぞれ複数並んでいた。
ミサイル発射装置の中に、ミサイル本体が入っていたかどうかは不明だ。兵士の待機用に使用されるものと見られる車両もあった。

 これらは沖縄、嘉手納基地に配備されている米陸軍パトリオットミサイル部隊の車両だ。

 陸揚げされた車両の近くには、民間トレーラーが待機していて、それらの荷台に米軍車両は順次積み込まれていった。

 ノースドックで民間トレーラーに載せられたパトリオットミサイル発射システムの電源車が、同じ10月22日に相模原市内の国道16号線を北上していたことが確認されている。横田基地に向かう途中だったのだろう。

 つまり、自動車運搬船グリーン・レイクで横浜ノースドックに陸揚げされた米陸軍パトリオットミサイル部隊の車両は、その日のうちに横田基地に運ばれて、防空演習に使用されたということなのだ。

 米軍基地を「守る」ために、米軍は日本の各地を動きまわっている。そうした事実を私たちはどれほど知らされているのだろうか。

(RIMPEACE編集部 星野 潔)


車両の扉を開けて作業する米兵(10月22日 星野 撮影)


米陸軍ミサイル部隊の車両を載せるために横浜NDで待機する民間トレーラー(10月22日 頼 撮影)


NDでトレーラーに載せられた、パトリオットミサイル発射システムの電源車(10月22日 星野 撮影)


電源車を載せて、相模原市内の国道16号線を北上する民間トレーラー。NDで撮った写真と同じ車両だ。(10月22日 金子ときお 撮影)


2018-10-31|HOME|