米軍、沖縄のPAC3ミサイル部隊を岩国、横田に展開(4)

米陸軍パトリオット部隊の横浜での船積み作業


クレーンでパトリオット部隊の車両を積み込むオーシャン・グローリー。


オーシャン・グローリーへの積み込み作業が進むノースドックのHバース付近。


クレーンで吊り上げられ、船倉へと収納されるミサイル発射装置の車両。ランチャーそのものは取り外されているようだ。


11月10日の積み込み作業は、暗くなっても続けられた。この日のうちにオーシャン・グローリーは横浜を出港した。(11月10日、星野撮影)

横田基地に展開した米陸軍パトリオット部隊を回収する貨物船オーシャン・グローリーは、ハワイのパールハーバーを現地時間10月30日に出港して11月9日の夜、横浜ノースドックに接岸した。
この船は、今年8月及び9月にオリエントシールド演習のためにNDにやってきたオーシャン・ グランドと同じく、米軍のMaritime Security Program Fleetに登録されている民間大型貨物船だ。

横田に展開したパトリオット部隊を10月22日に横浜に運び込んだのは、自動車運搬船グリーン・レイクだった。
グリーン・レイクは10月22日のうちに横浜を出港して韓国に向かった後、11月1日に再度横浜ノースドックにやってきたが、パトリオットミサイル部隊が横田基地から運ばれてくるのを待つことは なく、7月末以来ノースドックに置かれていた白装束FA18などを積み込んで、米西海岸に向かった。

そこで、横浜と岩国でパトリオット部隊を回収して沖縄に戻す仕事を担うためにやってきたのが、オーシャン・グローリーということなのだろう。

この貨物船に積み込むため、ノースドックにはすでに11月5日からパトリオット部隊の車両や装備が並べられていた。車両の大部分は、みなとみらい地区や大さん橋からは倉庫の陰になって見えな い位置に置かれていた。

積み込み作業が行われたのは、入港翌日の11月10日だ。米陸軍のパトリオットミサイル発射システムを構成する車両や装備が次々と、オーシャン・グローリーの大きなクレーンで埠頭から吊り上 げられ船倉に収められていった。作業は暗くなっても続けられた。

そして同じ11月10日の夜、岩国に向けて慌ただしく出港していった。

(RIMPEACE編集部 星野 潔)


横田の滑走路近くに展開していたPAC3部隊と発射装置など。


横田に展開した5基のうち、最後まで上を向いていたPAC3発射装置。(10月30日 頼 撮影)


ノースドックの倉庫の陰に並べられ、回収を待つパトリオットミサイル部隊の車両。(11月9日、頼 撮影)


2018-11-18 |HOME|