キャンプ富士で起きた脱税事件

これは、当編集部に寄せられた読者のメールだ。98年当時に私たちが問題にしていた、基地開放日のビール安売り(脱税)が、別の形で続いている可能性があると考え、掲載することにした。
きわめて具体的な指摘であり、防衛庁、在日米軍司令部は、この指摘の当否を含めて、きちんとした見解を示すべきだ。

(RIMPEACE編集部)


今年2月24日、静岡県御殿場市にある米軍海兵隊施設、キャンプ富士内で起きた事です。キャンプ富士内にはPXと呼ばれる日用品雑貨店があります。基地内の兵隊や軍関係者が米国内で購入できる商品(例:食料品、家電、軍の制服、日用品)を販売しています。 基地内で働く日本人従業員、基地内に出入りする自衛隊員、防衛施設庁関係者、ゲストとして招待されて訪問した日本人はここでは買い物は通常禁止されています。なぜならば商品には、関税が掛けられておらず、商品の値段が基地外とでは差があるからです。これらの事は日米地位協定で決められていると思われます。また、他の米軍施設等でも同じような販売店やスーパー等があり、同じように日本人には関税が掛けられていない理由で購入する事はできないようです。

この日の午後、同市にある陸上自衛隊、板妻駐屯地、第三陸曹教育隊、共通教育中隊、20数名が、キャンプ富士を教育課程の一部として訪問し、キャンプ富士内にあるPXにて商品を購入していました。

この自衛隊員は関税の事は何も知らないと思われます。なぜなら、自衛隊駐屯地内にも同様の店はありPXと呼ばれているようです。このPXと同建物内にはフードコートがありますが、ここではピザやアイスクリームが売られ、これらは日本人の従業員、訪問者等でも購入することができ、となり合わせである為に自衛隊員には差がわからないと思われます。ですのでPXにおいての米軍側にこれらの関税の掛けられていない商品を販売してはならないという法律を守る義務があると思います。このような体質、そして「小さなキャンプだから」とかというのは理由にはならないと思います。このような行為は不公平ですし間違っていることだと思います。

近頃、駐留米軍の再編の波が押し寄せる中、キャンプ富士への海兵隊員の沖縄等からの移動など騒がれている時期にこのような日本の関税を掛けずに日本の自衛隊隊員への商品の販売は、日本に対して良くない事だと思いますし、 通常旅行などで、空港で税関で外国から規則以上の物品を持ってくれば関税を払わなければならないとは当然です。基地内は治外法権とは言えど、これらの自衛隊員は日本国に日本の税金を貰い働いている日本の代表ですし、その後基地外にでたのですから、十分国際的問題であると思います。


2005-5-28|HOME