PCB,まだ相模補給廠に蓄積か
再び搬出の動き、早急に情報公開を


PCB保管倉庫の横に並んだコンテナ(2.17 金子ときお撮影)

2月17日午前、相模総合補給廠の172倉庫(PCB保管倉庫)前に20フィートのコンテナが並び始め、午前中に11個、午後にはさらに増えて14個となった。午後2時過ぎから3時までコンテナへの梱包作業が行われた。17日はコンテナ2個に梱包された。18日も作業を続行すると見られる。

 4年前、カナダに搬出され、荷揚げを拒否されて再び横浜に戻ったときのコンテナが14個で、PCB含有廃棄物約110トンが入っていたといわれている。今回のコンテナも14個で、4年前の搬出量に近いと思われる。

 昨年6月10日外務省は、相模総合補給廠に保管されているPCB含有廃棄物について、近くアメリカ本国に運ばれ処理されると発表した。その後8月にかけて梱包作業が行われ、8月15日 横浜ノースドックから貨物船グリーンウエーブで米本国に送られた。
 この時外務省は、相模総合補給廠のPCB含有廃棄物がすべてアメリカ本国に搬出される、と相模原市に口頭で伝えた。

 このPCB含有廃棄物の搬出については、市民の不安もあり、相模原市も米軍や外務省に情報を公開するように再三要求してきた。しかし、相模補給廠にはPCBはもうないという外務省の発表にもかかわらず、実際には搬出作業が行われている。詳しい情報は明らかにされないままだ。情報を操作している外務省のやり方に対し不信感は増すばかりであり、納得できない。

 米軍及び外務省は、市民の不安を解消するため速やかに情報を公開し、かつ相模補給廠への相模原市の立ち入り調査を認めるべきだ。

(金子ときお・相模原市議)


前回の搬出と同様、texのコンテナに容器を積み込む(2.17 撮影)

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