PCBコンテナ米本国へ
夜間に横浜ノースドックに入ったグリーンコブと積み出し作業(4月2日撮影)
在日米軍の保管するPCB含有廃棄物の日本からの撤去と適正な処理を求
めて、ねばり強い運動が取り組まれたが、横浜ノースドッグに置かれて
いた廃棄物が入ったコンテナが、4月3日未明、ついに米本国に向けて
搬出された。
先月、相模総合補給廠から横浜ノースドックまで運ばれたのは20個
のコンテナ、他に横須賀からのコンテナも10数個。あわせて30数個
が搬出を待っていた。米環境保護法の1年間という、日本からの持ち込
み可能な特例期間は4月17日まで。そろそろ搬出かと注目していた
が、2日午後8時半ごろ米国の自動車専用船GREEN COVE
(25,038トン)が予定より3時間余り遅れてノースドックに接岸、コン
テナを積み込んだ。目的地は米カリフォルニア州のポートウイニミ(H
UENEME)で、昨年8月の搬出時と同じ港だ。
今回の搬出で、日本国内(沖縄も含めて)に保管されていた米軍
のPCB廃棄物はほぼ全量搬出された模様で、現在使用中のものを除けばすべ
て米国で処理されることとなる。相模総合補給廠にPCB保管の表示があ
る倉庫を見つけてから5年余、様々な出来事があり、振り回されもした
が、これで取りあえずの解決であり、安堵している。
日本政府や米軍は状況をきちんと報告し、問題の解決を明らかにして
ほしい。切に望む。
(金子ときお・相模原市議)
積み出し直前のPCB廃棄物入りコンテナ(4月2日撮影)
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