記者発表資料 2003.6.17
相模原記者クラブ
相模原市議会議員
金子豊貴男
要旨
1 6月10日外務省は、相模総合補給廠に保管されているPCB含有廃棄物について、近くアメリカ
本国に運ばれ処理されると発表したが、その具体的日時や内容は明らかにされなかった。
(別紙資料参照)
2 一方、相模総合補給廠に60個の空のコンテナが運び込まれ、それに積み込まれたPCB含有廃棄
物がアメリカ本国に近く搬出される。との情報を入手した。
3 10日以降、相模総合補給廠の監視活動を強めていたが、12日、13日、そして16日の午前・
午後、各10個のコンテナが運び込まれた。総計で60個の20フィートコンテナだ。そして、PC
B含有廃棄物が保管されて172倉庫の前に並べられた。その模様を写真に撮った。
4 17日夕方までには、コンテナへの梱包作業は行われておらず、今後、時間をかけて梱包する
と思われる。
5 2000年3月23日 相模総合補給廠の172倉庫に保管されていたPCB含有廃棄物を詰め
た14個のコンテナが横浜本牧港からカナダのバンクービーに向けて搬出されたが、バンクーバー港
での荷揚げを拒否され、横浜に再入港、ノースドックに一時保管された1ヶ月後に南太平洋のウェー
ク島に運ばれた事件があつた。
6 今回はコンテナ60個という事で、3年前の14個に比べ、大量の搬出である。14個で約110
トンといわれているが、今回は4倍、400トンをこえると思われる。
7 このPCB含有廃棄物の搬出については、市民の不安もあり、情報を公開するように市も米軍や外
務省に再三要求してきた。しかし、今回も、10日の発表だけで、詳しい情報は明らかにされていな
い。
8 既に昨年12月に米本国へPCBの保管問題廃棄物を搬出できるようになってから、米軍は1月と
3月に航空機によって相模総合補給廠からPCB含有廃棄物を搬出しているが、3月の物は全く情報
提供がなされていない。
9 米軍及び外務省は市民の不安を解消するため、速やかに情報を公開し、かつ市の立ち入り調査を認
めるべきである。