補給廠で石油配給システムの点検訓練

在日米陸軍・相模総合補給廠で7月8日から内陸部石油輸送システムの 点検を兼ねた予備役部隊による訓練が始まった。  
 



7月15日午後、相模補給廠の北側野積み場で点検訓 練の確認した。設営の準備作業ということもあったのか、20数名の兵士が 忙しそうに作業していた。 



基地東側で同日午後、補給廠の南側の一角、冷蔵倉庫と旧戦車工場に 挟まれた作業場に給油タンクが大が3個、中が1個、小が2個広げられている。これはすでに2年前、数ヶ月前、2,3週間前から広げられているが、結果的には、これらも今回の点検作業の段取りの一つだったのだろう。ここでも、予備役兵の姿が見られた。   


 



      東門から見てほぼ正面の一角で、予備役兵がコンテナからパイプを出す!?を作業を行っていた。そして、レンガ色のコンテナを2段積みにし、添え木をしてコンテナの上にパイプラインを通す仕掛けが施されていた。ただし、これは予備役兵が来る前、先週の前半には設けられていた。相模補給廠の常駐部隊である第35補給管理大隊が先行的に準備していたものと思われる。


    

相模総合補給廠での本格的な訓練は二年前の「統合野外医療演習メ ディックス2000」以来。  相模総合補給廠の中に保管されている、2セットの石油配送システム (1セット630個のコンテナ)を広大な敷地に広げ、実際に展開する のを見たのは始めて。これだけの装備を、米軍はどこで使おうというの か。イラク攻撃がささやかられるようになった今、米本国から予備役ま で動員して、訓練、点検を行う事の問題は大きい。  以下に相模原市議会議員に市渉外課より、情報提供資料として配られ た資料、「相模総合補給廠における石油配給システムの点検作業等につ いて」を原文のまま転載する。              

(相模原市議 金子ときお)


 
 「相模総合補給廠における石油配給システムの点検作業等について」



1.概要

 (1)目的
  1. 補給廠内に保管されている石油配給システムの点検と保管状況等のチェック。
  2. これに従事する兵士の操作技量のチェック。
 (2)実施期間

平成14年7月8日(月)から9月1日(日)まで(56日間)

   ※夜間にまで及ぶ場合、投光器と発電機を使用するが、周辺地域に影響がないよう、防音カバー等を取り付ける。

 (3)作業内容

石油配給システムの検査と維持管理のため、コンテナを開けて補給廠内に展開する。


 (4)参加部隊
  1. 第35補給管理大隊
  2. ミシシッピ州の陸軍部隊 予備役90名(7月13〜28日予定)
  3. ペンシルバニア州の陸軍部隊 予備役120名(8月15〜30日予定) ※宿泊等はすべて補給廠内で行う。
2.経過

  平成14年7月5日(金)  在日米陸軍渉外部より石油配給システム

の点検作業等の実施について連絡があった。

  7月8日(月)  在日米陸軍司令官及び横浜防衛施設局長に対し、市

民生活や基地返還への取り組みに影響を及ぼすことのないよう要請を行った。

'2002-7-22|HOME|