相模補給廠に再びフォースプロバイダー 搬入始まる


相模補給廠の西門から入る、フォースプロバイダーのコンテナを積んだトレーラー(7月27日午後、金子撮影)

 先週から、相模補給廠にフォースプロバイダー(米軍のベースキャンプセット)のコンテナセットが、搬入されるのを確認した。

 フォースプロバイダーは6セットが相模補給廠に2001年秋、9・11テロの直後に搬入され、その時は相模原の市道で大渋滞をきたした。
この6セットはその後アフガニスタンの戦地に搬出され使用されているのが確認されている。

 昨年3月と5月に、新たにアメリカ本国から新品4セットが搬入された。相模総合補給廠の保管分がゼロになっていたので、その補充分と考えられる。
 今回の搬入は7月20日米本国・西海岸の港ポート・ヒューニーミから自動車運搬艦グリーン・レイクにより運ばれてきたもの。その数は2セット、コンテナなど約180個と給水車やタンクローリー、投光車など車輌20両あまり。

 7月26日から国道16号を使ってトレーラに載せたコンテナが相模補給廠に搬入され始めた。途中の中断期間を除くと、1週間から10日かかって搬入されると予想される。

 米軍は相模総合補給廠をAPS−4、陸軍事前備蓄基地にしており、戦時に備えて様々な戦争用資機材を備蓄している。野戦用食料セット、野戦病院セット、橋梁セット、内陸部燃料輸送システムのコンテナセットなどで、フォースプロバイダーもその備蓄品のひとつ。戦時に備えて備蓄が強化されている。

 相模原市当局も相模総合補給廠のこうした機能強化の内容を米軍に確認し、市民の不安が無いよう、キチンと対応すべきだ。また、戦場に直結するという基地機能の解消を図るよう全面的な返還を求めていくべきだ。

(金子ときお・相模原市議)


相模補給廠内に並ぶ、フォースプロバイダーのコンテナ輸送のトレーラー(7月27日午後、金子撮影)


'2006-8-2|HOME|