相模補給廠に新たにPCB保管倉庫建設計画
相模総合補給廠ににPCB含有廃棄物を保管する倉庫を新た建設する工事への参加業者の募集
在日米軍司令部は、相模総合補給廠に新たにPCB含有廃棄物を保管する倉庫を建設すべく、建
設工事への参加業者の募集を始めた。
応募を考える業者への、建設場所のオリエンテーションは8月2日午後1時半、相模総
合補給廠で行なわれる。
相模総合補給廠のPCB保管については、10年余り、幾多の経過がある。1999年2月に補
給廠内172倉庫にPCB保管を確認。米本国をへの搬出を求めたが、翌年3月、横浜経由でカナダに
向かったPCB廃棄物が、荷揚げを拒否され横浜に戻った。
その後、2004年3月から米本国に搬出される といった経過がある。
筆者の調査によれば、現在、補給廠には二つのPCB廃棄物保管倉庫がある。
一つはDRMO所管の172倉庫で、PCB保管を示す看板は外からは見えないところにある。
もう一つの倉庫は昨年4月に見つけた司令部近くの154−S1倉庫で、この倉庫は陸軍のPC
B廃棄物を保管している模様。
今回の新PCB倉庫建設は陸軍専用のものを作る計画と思われる。
昨年4月、補給廠内に新たにPCBを保管する倉庫を発見、発表したが、日本政府や米軍は、相
模原市に、一切情報を提供していない。
地元自治体や市民は無視したままである。
このPCB含有廃棄物の保管・搬出については、市民の不安もあり、情報を公開するように市も米軍や外務省
に再三要求してきた。
しかし、今回も、なんら情報が明らかにされていない。
米軍及び外務省は市民の不安を解消するため、速やかに情報を公開し、かつ新倉庫の、建設を中
止すべきである。
PCB含有廃棄物は、米本土に持ち帰るべきだ。
市は立ち入り調査を行ない、市民の不安を解消すべきである。
(相模原市議会議員・金子豊貴男)
PCB保管施設入札情報に関する加山俊夫相模原市長のコメント(8月2日付け)
○ 本日、相模総合補給廠におけるPCB保管施設建設の入札募集が、米軍
ホームページ上に掲載された。
○ 市では、ただちに外務省及び防衛施設庁に対し、問い合わせを行ったが、
現時点では回答が得られていない。
○ 本市は、従来から、基地周辺の生活環境保全のため、基地内の廃棄物等
の保管・移動・処理に当たっては、適正に措置することや、その状況につ
いて、速やかに地元自治体に情報提供することなどを国や米軍に求めてい
る。
○ 市民の生活環境の保全ならびに不安解消のため、この情報に関して、早
期に状況を確認し、適切な対応をはかっていきたい。
以 上
'2007-8-2|HOME|