相模総合補給廠のPCB含有廃棄物搬出
政府からは連絡・説明なし


連休明け、PCB含有廃棄物保管倉庫前の空地にコンテナが並んだ


5月14日、木枠で梱包されたトランスなどPCB含有廃棄物のコンテナへの詰め込み作業が始まった

5月の連休明けから、相模補給廠で保管しているPCB含有廃棄物を搬出する作業が行われている。

相模補給廠のPCB含有廃棄物については、1999年2月に保管実態を明らかにして以来、2000年3月の米本国への搬出と荷揚げ 拒否による、横浜港への荷揚げ、ノースドックへの保管と再搬出などの動き、さらに日本全国の米軍管理のPCB含有廃棄物の実態が 明らかにされないなどの経過がある。

また、今年に入って1月25日と4月7日、外務省から口頭による情報提供=横浜から米本国に向けて、本州に保管されているPCB廃棄 物の米本国への搬出という連絡、があったが、この段階では相模補給廠からは搬出された様子はない。

今回も、日本政府は地元自治体や市民を無視したままである。このPCB含有廃棄物の保管・搬出については、市民の不安もあり、情報 を公開するように市も米軍や外務省に再三要求してきた。しかし、昨年はPCB保管倉庫建設の1回の情報提供、今年にはいっては、事後 報告で日本の国内からPCB廃棄物を搬出したとだけの報告であり、詳しい説明がなされていない。

 米軍及び外務省・防衛省は市民の不安を解消するため、速やかに情報を公開し、PCB含有廃棄物の保管状況など詳しく説明すべきだ。 そして、一日も早くPCB廃棄物を米本土に持ち帰るべきだ。市は立ち入り調査を行ない、市民の不安を解消すべきである。

(相模原市議 金子豊貴男)


'2008-5-17|HOME|