相模補給廠のBCTC建設状況を追う  その1


戦闘指揮訓練センター(BCTC)建設予定地の工事現場


現場は建設工事の主契約者、東急建設のネーム入りの柵で囲われている
 

相模補給廠の訓練センター建築の進捗状況について、建設工事に詳しい田中昭さんに解説をお願いした。このシリーズは適時アップします。 (RIMPEACE編集部)

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訓練センター建築地ではくい打ちが終わり、根伐(ネギリ:基礎に沿って溝を掘削)が終わったばかりで、 たぶん、捨てコン(鉄筋を組むために、5~6cmの厚さでコンクリを打つ)も終わっているでしょう。
写真に見える後ろの土の山は、埋め戻し用の土砂です。

  根伐の幅は、基礎の幅+(型枠の厚さ+作業幅)×2です。 深さは、2~2.5m位とみられます。
掘った溝の周囲に、単管で出来た落下防止柵がきちんと組んで あります。国内の安全基準では、2.0mを越えると設置しなければいけません。
2.5m以上掘ることになると、山崩れ防止のために、山止め支保工を設置しなければ なりませんが、それが無いので、掘削深さは、2mと2.5mの中間でしょう。
通常相模原は2.5m掘ると、関東ローム層という地耐力のある地層にあたります。

 これから、土の島と島の間に、鉄筋足場が組まれます。基礎の高さで、足場の高さ が決まりますので、基礎の概要もハッキリしてくるでしょう。
9月25日に見えた範囲では、地下室はありません。汚水設備は、あの基礎の範囲で納まります。

 配筋、基礎コン打設、設備配管などで、上部躯体を組み始めるのが、ほぼ一ヶ月先になります。 十月下旬から11月上旬には、建物の規模の全容が現われるでしょう。

(田中 昭・相模原市在住) (写真は 09.9.25 田中昭、RIMPEACE編集部 撮影)


2009-9-29|HOME|